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頒つ

あかつ
動詞
1
標準
文例 · 用例
私は貴下が好きなので、如上の自分の喜びを頒つ意味と、若し秋田さんの話が貴下に初耳ならば、御仕事をなさる上にこの御知らせが幾分なりとも御役に立つのではないかと実はこの手紙を書きました。
太宰治 虚構の春 青空文庫
如何にも單に現在のみより立言したらば、福を他人に頒つよりは、福を獨占した方が、自己の享受し得る福の量は多いに相違無い。
幸田露伴 努力論 青空文庫
一瓶の酒、半鼎の肉、之を頒つも頒たざるも、固より些細の事である。
幸田露伴 努力論 青空文庫
こゝに一商店の主人ありと假定するに、其の主人の商利を得るや、必ずこれを使用人等に頒つとすれば、使用人等は、主人の福利を得るは、即ち自己等の福利を得ることとなるを以て、勉勵して業務に順ひ、力めて主人をして利を得せしめんとすべきは、論無きことである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
豐大甘美な果實の出來たところで、自己のみが之を專にしないで親近朋友に頒つのは分福である。
幸田露伴 努力論 青空文庫
既に習慣となっていた卑屈さのせいで、ギラ・コシサンはリメイと共にア・バイに留まって勝利の歓喜を頒つことはせず、意気地なくも敗けた女房のあとについてノコノコと帰って来た。
夫婦 南島譚 青空文庫
理想的に云えば、自費で出版して、同好者に只で頒つと一番良いのだが、私は貧乏だからそれが出来ぬ。
夏目漱石氏−収入−衣食住−娯楽−趣味−愛憎−日常生活−執筆の前後 文士の生活 青空文庫
此年森枳園が屠蘇の方を印刷して知友に頒つた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
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