紅裙
こうくん
名詞
標準
文例 · 用例
紅裙三|尺魂を裹むいくばくぞや。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
「ところで、立向って赴く会場が河岸の富士見楼で、それ、よくこの頃新聞にかくではないか、紅裙さ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
給仕の紅裙が飯田町だろう。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
緋衣、紅裙、青衣、白衣、緇衣、黄巾、青踏、赤前垂れ、白湯文字等、服粧で職業や階級を呼ぶ事多く、明治十年前後和歌山に奧縞ちう淫賣女が多かつた。
— 並にサンヤレの事 『女順禮』 青空文庫
舟をやるものは、村の少女なるが、紅裙風にひるがへりて、水も亦赤し。
— 大町桂月 『足柄の山水』 青空文庫
數人の歌妓、圓くなり、頬被りし、たすきを掛け、紅裙をあらはし、ざるをさげて、靜に踊りながらめぐる。
— 大町桂月 『十和田湖』 青空文庫
そこにはかの『なも』『えも』のなまりを売り物にする紅裙たちが、縦横にうごめき始めるからである。
— 小酒井不木 『名古屋スケツチ』 青空文庫
森春濤は曾てこういって「竹枝」をうたいました――楼々姉妹、去つて花を看る閙殺す、紅裙六幅の霞怪しまず、風姿の春さらに好きを媚山明水小京華暖は城墟に入つて春樹|香ばしはしなく嗾し得たり少年の狂遊塵一道、半ば空に漲る花は白し春風、桜の馬場 飛騨の高山はこういう艶っぽいところであります。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫