旅心
たびごころ
名詞
標準
desire to travel
文例 · 用例
辻車も見あたらねば、ひとりトボ/\と淋しき大路を宿にかへるに、常には似ぬ安けさの我胸に流れ、旅心|恍として一味の慰楽をむさぼり得たり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
辨當賣の喧しい聲々の間に窓を開いて仰ぐだけに、空を限つて聳え立つたこの異樣な山の姿が一層旅心地を新たにする樣だ。
— 桃の實 『樹木とその葉』 青空文庫
その香をかぐと、ともするとまだ外国にいるのではないかと思われるような旅心が一気にくだけて、自分はもう確かに日本の土の上にいるのだという事がしっかり思わされた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
峰から辷つた朝日の光が溪間の紅葉に映つて、次第にまた濁りのない旅心地になつて來た。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
峰から辷った朝日の光が渓間の紅葉に映って、次第にまた濁りのない旅心地になって来た。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
日本海の方面をさして、北へ/\と出て行く旅心地も好い。
— 島崎藤村 『山陰土産』 青空文庫
まだこれや、僕たち旅心がぬけないんだね。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
薄暗い燈火の下には大勢の旅役者やおへんろさんや、子供を連れた漁師の上さんの中に混って、私も何だか愁々として旅心を感じている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
駅に貼られた美しい風景のポスターを見て、ふっと旅心が芽生えた。
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春の暖かい陽気に誘われて、どこか遠くへ行きたいという旅心が抑えられない。
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「この本を読んでいると、旅心を刺激されて今すぐ空港へ行きたくなる」
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