石道
いしみち
名詞
標準
stony path
文例 · 用例
あたし、学校を出たばかりで恰度神戸へ遊びに行っていたんだけど、海岸通りの石道を昼間一人で何の気もなしに歩いていたの。
— 渡辺温 『四月馬鹿』 青空文庫
私は忽ち、石道の上に昏倒し、青い帽子と共に彼等の土足に踏みにじられてしまったのである。
— ―― Ibi omnis effusus labor ! ―― 『浪漫趣味者として』 青空文庫
そこで、その薄暗い山王下あたりへ続くまことに寂しい並木のある甃石道を、うしろから青っぽい靄をふくんだ月の光に照らされながら歩いているうちに、井深君は何時しかそんな場合に似合わしい気分に落ち入って行ったのである。
— 渡辺温 『少女』 青空文庫
私は窓から、甃石道を遠ざかって行く姉の幽霊のように哀れな後姿を、角を曲ってしまう迄見送った。
— 渡辺温 『可哀相な姉』 青空文庫
姉は私を疑って、幾度も幾度も振り返りながら、甃石道を遠ざかって行った。
— 渡辺温 『可哀相な姉』 青空文庫
庭というでは無い小広い坪の中を一筋敷詰めてある石道伝いに進むと、前に当って雪に真黒く大きな建物が見えた。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
ここを出て馬車は狭い勾配の急な坂町の石道をガタガタ揺れながら駆けて行った。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
「山石道人だ、だが、僕は、この獣を殺すことができないから、師匠に献上することにする」 海石はそこで帰ろうとして別れの挨拶をしたところで、袖の中が空になっているのに気がついた。
— 田中貢太郎 『劉海石』 青空文庫
作例 · 標準
険しい石道を一歩一歩踏みしめながら、一行は静かに山頂を目指した。
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「この先は崩れやすい石道が続くから、くれぐれも足元に注意してください」
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長い年月を経て角の取れた石道が、古い宿場町の面影を今に伝えている。
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降り続く雨に濡れた石道は、鏡のように街灯の光を反射していた。
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