筵旗
むしろばた
名詞
標準
文例 · 用例
ここだってむしろ旗をたてて騒いだ時に、その勢でもっと思い切って一気にやってしまわなかったのは嘘だよ。
— 伊藤野枝 『転機』 青空文庫
其の莚旗を挙げたのが此の祠であらうも知れぬ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
此方の岸には武器をたずさえ、武装した藩の武士たちが充ち満ち、対岸には百姓一揆の大衆が、莚旗や神社の幟や、節句に用うる吹き流しをさえ立て、時々威嚇的に喊声をあげたり、竹法螺や法螺貝を吹き立てたりした。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
今となっては百姓幾万の命を救うため、金森家の嫡々の出雲守殿が、金森家を潰される外には道は無い」「――――」「百姓町人が莚旗を押立て、濃州の野を血に染めても、兵部少輔殿の巧智と弁佞に勝つ見込は無い。
— 大名の倅 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
土民らはまた蜂起して反対党の先鋒となり、竹槍や蓆旗を立てて襲って来たので、彼の同志数十人はそのために斃れ、あるものは松平周防守の兵に捕えられ、彼は身をもって免かれるというありさまであった。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
……蓆旗でも立てゝ、一つがうそう(強訴)でもやらかさうかい。
— 上司小劍 『太政官』 青空文庫
この久万山は浮穴郡の一部分であるにかかわらず従来一郡として取扱われていた位広い地域であるが、その全部が互に申合って、竹槍蓆旗で城下へ強訴するという事になった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
この頃は最う竹槍蓆旗では抵抗出来ぬと諦めた百姓ばらだから別に抗論もせないが、また承服もせない。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫