須々
須々
名詞
標準
文例 · 用例
須々木|乙彦は古着屋へはいって、君のところに黒の無地の羽織はないか、と言った。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
数時間のち、須々木乙彦は、内幸町、帝国ホテルのまえに立っていた。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
須々木乙彦は、完全に、こと切れていた。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
討死と覚悟きめて、母のたった一つの形見の古い古い半襟を恥ずかしげもなく掛けて店に出るほど、そんなにも、せっぱつまって、そこへ須々木乙彦が、あらわれた。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
「須々木が、ホテルで電話をかけたそうだね。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
いや、そのことも、たいへんだったが、それよりも、乙やんが、いや、須々木さんのこと、あなただって何も知らんのでしょう?
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
「そのことよりも、ほかに、――須々木さんは、ね、たいへんなことをやったらしいんだ。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
あなただって、あの二日まえにはじめて逢っただけなんだそうだし、僕だって、須々木さんとは親戚で、小さい時から一緒に遊んで、僕は、乙やんを好きだったし、」ちょっと、とぎれた。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫