由なき
よしなき
連体詞
標準
meaningless
文例 · 用例
数※社参する中に、修験者らから神怪|幻詭の偉い談などを聞かされて、身に浸みたのであろう、長ずるに及んで何不自由なき大名の身でありながら、葷腥を遠ざけて滋味を食わず、身を持する謹厳で、超人間の境界を得たい望に現世の欲楽を取ることを敢てしなかった。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
しかし現代ではまだ、学者で新聞雑誌にものを書くことが悪い意味でのいわゆるジャーナリズムの一部であるように考える理由なき誤解があるのと、また一方では新聞雑誌の経営者と一般読者とが、そういうものの真価値を充分に認識しないのとで、この種の特殊文学はまだ揺籃時代を脱することができないようである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
由なき戯れとは思いつつも、少女がかれに気づかぬを興あることに思いしか、はた真白の皿に紅の木の葉拾いのせしふるまいのみやびて見えつるか、青年はまた楓の葉を一つ摘みて水に投げたり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
それでなるべく我慢しようと思って、くちびるを強くかんだり、こっそりひざをつねったりするが、目から涙は出てもこの「理由なき笑い」はなかなかそれぐらいの事では止まらなかった。
— 寺田寅彦 『笑い』 青空文庫
由なき殺生をせられたよな。
— 岡本綺堂 『佐々木高綱』 青空文庫
理由なき不遜の態度。
— 太宰治 『新郎』 青空文庫
故に直接行動を直ちに暴力革命なりと解し、直接行動論者たりしといふことを今回の事件の有力な一原因に加へるのは、理由なきことです。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
)春彦 由なきことを云ひ募つて、細工の御さまたげをも省みぬ不調法、なにとぞ御料簡くださりませ。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
作例 · 標準
「由なき噂話に惑わされる必要はない。」
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「彼の由なき行動は、周囲を困惑させた。」
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「「そんな由なき心配をしてどうするの?もっと現実を見ようよ。」」
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