立礼
りつれい
名詞動詞-サ変
標準
bowing while standing
文例 · 用例
看護婦は医学士の旨を領してのち、かの腰元に立ち向かいて、「もう、なんですから、あのことを、ちょっと、あなたから」 腰元はその意を得て、手術台に擦り寄りつ、優に膝のあたりまで両手を下げて、しとやかに立礼し、「夫人、ただいま、お薬を差し上げます。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
その技工の妙を伝聞して、当時の藩主の命じて刻ましめた、美しき小人の木彫は、坐容立礼、進退を自由にした。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
古藤はしゃちこ張った軍隊式の立礼をして、さくさくと砂利の上に靴の音を立てながら、夕闇の催した杉森の下道のほうへと消えて行った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
そのうちに、香染の衣を着た、青白い顔の、人気のあった坊さんが静々と奥院の方から仄にゆらぎだして来て、衆生には背中を見せ、本尊|菩薩に跪座立礼三拝して、説経壇の上に登ると、先刻嫁を罵り、姑をこきおろした女たちが、殊勝らしく、なんまいだなんまいだと数珠を繰っておがむ。
— 長谷川時雨 『西川小りん』 青空文庫
そして入口の垂れ絹をおしのけて、ぬつと現はれた大海人のすがたを見ると、「ああ、皇子……」と低くつぶやいて、うやうやしく唐式の立礼をした。
— 『白鳳』第一部 『春泥』 青空文庫
実は……」「では、なぜ立礼でも立てて置かないのだ。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
しなれない日本流の立礼を、特にこの夫人には丁寧にするという風で、膝を少しかがめて辞儀をした。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
やがて後ろの屏風が開くと、弱々しい貴公子が、左右の手を侍臣に取られて、数歩前に歩いて客に立礼した。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
作例 · 標準
茶道の稽古の始めに、まずは基本となる立礼の所作から教わった。
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式典の受付では、お客様に対して丁寧な立礼で出迎えるよう徹底されている。
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柔道の試合において、開始と終了時の立礼は相手への敬意を示す大切な礼儀だ。
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