飛び乗り
とびのり
名詞
標準
文例 · 用例
たいへん飛び乗りがお上手でいらっしゃいます。
— 宮沢賢治 『電車』 青空文庫
余は彼の船上に飛び乗りただちに船内に走入って見るに、その船内の華麗しき事あたかも古代の王宮のごとく、近世の人は夢想する事も出来ぬ奇異の珍宝貨財眼も眩するばかりにて、その間には百人の勇士を右に、百人の美人を左に、古代の衣冠を着けたる一人の王は、端然として坐しいたり、余は跳上って喜べり、オオ生ける人!
— 押川春浪 『南極の怪事』 青空文庫
先の石段をおりるや、若き女はまず僕を乗らして後、もやいを解いてひらりと飛び乗り、さも軽々と櫓をあやつりだした。
— 国木田独歩 『少年の悲哀』 青空文庫
少し遅れて男が隠れた場所から出てきて、自転車に飛び乗り、ご婦人を追いかける。
— THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST 『自転車乗りの影』 青空文庫
そして今にも岸をはなれようとしていますと、馬は、ふいに白いむく犬になって、いきなり船へ飛び乗り、ウイリイの足もとへしゃがみました。
— 鈴木三重吉 『黄金鳥』 青空文庫
」 いうと、表に待たしておいた駕籠に飛び乗りながら、いっさんに浅草めがけて道を急ぎました。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
片桐は慶一のベッドに飛び乗り、こんどは肋骨をねらって、一発、二発と、蹴りを入れる。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
行きなり放題に飛込んで、救けを求めるかと思うと、進行中の電車や汽車に飛び乗りかけて、跳ね飛ばされたりするので、トテモ剣呑で仕様がないのです。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫