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読み分ける

よみわける
動詞
1
標準
文例 · 用例
その中でも薬局と会計の仕事だけは、他人に任せない家風だったので、前の院長の時から引き続いて、品夫がタッタ一人で引き受けているのであったが、田舎の女学校出の彼女にとっては、独逸語の処方箋を読み分ける事からして容易ならぬ骨折りで、寧ろ超人間的の仕事といってもいい位であった。
夢野久作 復讐 青空文庫
払いの悪い奴なら一円七十銭にも八十銭にも附けておきますので、後で帳面を覗きに来ても一円三十銭やら二円五十銭やら読み分ける事は出来まっせん。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
そして、諸君がギリシャ語やラテン語を知っているというのなら、私のほうは、煙突の燕どもが空に書くヘブライ語を読み分けることができる。
HISTOIRES NATURELLES 博物誌 青空文庫
腹のあたりに刻まれてゐる汚れた文字は享和二年壬戌と読み分けることが出来た。
坂口安吾 竹藪の家 青空文庫
わたしたちが見てはその上になにもないが、犬はわたしたちの理解しないふしぎな文字で書かれた、いろいろの変わったことをそこに読み分けるのである。
SANS FAMILLE 家なき子 青空文庫
」 母は、私の顔を見詰めていて、私の言ったことが嘘だと言うことを読み分けると、きびしい顔をした。
室生犀星 幼年時代 青空文庫
行き詰まりは驚くに足りない、書かねばならないことは何度書いていても、そこに命があればそれを読み分ける方にも、よろこびがあるというものだ。
室生犀星 我が愛する詩人の伝記 青空文庫
作家という手品使いが最初につかう手品を見分ける雑誌記者に、いい加減な手品をつき付けるということはあり得ない、雑誌記者は原稿の字づらをひと眼見ただけで、内容とか作品の厚みとかをすぐ読み分けるかんを持っているから、油断がならないしおっかない人なのである。
室生犀星 芥川の原稿 青空文庫
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