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銀蠅

ぎんばえ
名詞
1
標準
文例 · 用例
銀蠅の飛びまわる四|畳の部屋は風も通らず、ジーンと音がするように蒸し暑かった。
織田作之助 夫婦善哉 青空文庫
其に銀蠅がたかツて、何うかするとフイと飛んでは、またたかツてゐた。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
暑い空気の中を銀蠅がうるさく飛んでいた。
中島敦 プウルの傍で 青空文庫
赤紫に膨脹した左耳に毒々しい銀蠅が群がってたかりだした。
田中英光 さようなら 青空文庫
貴様は、汚物のうえにたかる銀蠅を、知っておるか」「存じております」「そのぎん蠅と同様に、しじゅう小判の集まるところにぶんぶんいうて飛んでおるやつだ」 おやじは、笑いだしていた。
林不忘 巷説享保図絵 青空文庫
考えてみると、はじめからほしくも何ともなかった財産なのだから、それにいま、磯五という銀蠅か黄金虫のような男がくっついてきて、それと争わなければならないようなことになるなら何もほしくない。
林不忘 巷説享保図絵 青空文庫
銀蠅や鶺鴒のつながつてゐるのを見たりして、人間以外の動物の叡智によつて悟らされたと考へるのは、一つの理想である。
折口信夫 巫女と遊女と 青空文庫
血だらけな肉切り台は銀蠅で覆われてる。
海のモザイク 踊る地平線 青空文庫