男名前
おとこなまえ
名詞
標準
male name
文例 · 用例
男が女文字の女名前、女が男文字の男名前なぞいうのは古手で、この頃は邦文タイプライターを利用するのもある。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
」「どうしてたって、秘密に手紙をやりとりして居られますぜ」「本当かい」「本当ですとも、松下一郎って男名前で来るんですけれども、返辞はきっと先生自身でポストへ投げ込まれるのですよ。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
発信人は「岡見桃助」と男名前であるが、それは桃枝の変名であることは、学校内で学士だけが知っていた。
— 海野十三 『赤外線男』 青空文庫
それから、思ひ出して、なにげなく、端書の方をみると、自分宛のものには違ひありませんけれども、字体にはまるで覚えがなく、おまけに、差出人は男名前です。
— 岸田國士 『誰でもない……自分でもない』 青空文庫
畳敷の方には仏壇代りの箱に男名前の位牌が置いてある。
— 長谷川伸 『一本刀土俵入 二幕五場』 青空文庫
そのあなたが、匿名でしかも男名前で、探偵小説を書いて見る気になったのは、ちっとも無理ではありません。
— 江戸川乱歩 『陰獣』 青空文庫
で、急いで封筒の表を見たが、宛名は、妙なことには、お冬ではなくて、四角な文字で、難しい男名前が記され、裏はと見ると、どうしてこれが恋文なものか、活版刷りで、どこかの会社の名前が、所番地、電話番号までも、こまごまと印刷されてあるのだった。
— 江戸川乱歩 『木馬は廻る』 青空文庫
作例 · 標準
例句