煮切り
にきり
名詞
標準
boiling sake or mirin (to reduce the alcohol content)
文例 · 用例
別に蓼の葉を摺鉢で摺って少しの塩と御飯粒とを加えてまたよく摺ったものへ酢と煮切り味淋とを入れてのばしてそれで鰺を食べます。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
堅く積み重つた雲の死骸の間を、斷末魔の苦悶にきり/\と獨樂のやうに舞ひながら沈んで行く。
— 有島武郎 『潮霧』 青空文庫
鼬が覘くやうな、鼠が匍匐つたやうな、切つて填めた菱の實が、ト、べつかつこをして、ぺろりと黒い舌を吐くやうな、いや、念の入つた、雜多な隙間、破れ穴が、寒さにきり/\と齒を噛んで、呼吸を詰めて、うむと堪へて凍着くが、古家の煤にむせると、時々遣切れなく成つて、潛めた嚔、ハツと噴出しさうで不氣味な眞夜中。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
火沙汰に丘を駆けたというにも、襟裏の紅のちらめくまで、衣紋は着くずれたが、合わせた褄と爪尖は、松葉の二針|相合したようにきりりとしている。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
それから、また直ぐに、近常さんが、人の顔と頭の間で、ぐっと鶏の蹴爪を圧えたんですってね、場合が場合だもんだから、何ですか……台の車が五六尺、ひとりでにきりきりと動出すのに連れられて、世に生れて、瞳の輝く第一番に、羽搏き打って、宙へ飛ぼうとする処を、しっかり引留めたようでしたとさ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
晃然とあるのを押頂くよう、前髪を掛けて、扇をその、玉簪のごとく額に当てたを、そのまま折目高にきりきりと、月の出汐の波の影、静に照々と開くとともに、顔を隠して、反らした指のみ、両方親骨にちらりと白い。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
ずんずんずんと沈んでな、もう奈落かと思う時、釣瓶のようにきりきりと、身体を車に引上げて、髪の雫も切らせずに、また海へ突込みました。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
白粉燒で何方かといふと色は淺黒い方だが、鼻でも口でも尋常にきりツと締ツてゐる。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
作例 · 標準
料理に使うみりんは、あらかじめ煮切りにしてアルコールを飛ばしておく。
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煮切りをした日本酒は、風味がまろやかになり料理の味が引き立つ。
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照り焼きのタレを作る際は、醤油とみりんを煮切りにするのがポイントだ。
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ウィキペディア
煮切り(煮きり、にきり)とは、みりんや酒もしくはそれらを含む液体を煮てアルコール分を飛ばしたもの、またはその調理法をいう。 煮切ったものは「煮切りみりん」「煮切り酒」とも呼ばれ、いずれも主に和食で使われる。
出典: 煮切り — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0