振りほどく
ふりほどく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
標準
to shake and untangle
文例 · 用例
しきりに巻き付かれたる物を振りほどく様子であって、而もそれを振りほどき得ず、ますます牽き付けられるといった肢体の動作を繰り返す。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
その瞬間をすかさず倉地はかまれていた手を振りほどくと、いきなり葉子の頬げたをひしひしと五六度続けさまに平手で打った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
病人は彼の顔を眺め、無言のままその手を振りほどくと、興奮して小径を歩いて行った。
— КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 『紅い花』 青空文庫
後家さんの聞こうとするのは、深く絞める仕方ではなく、絞められた時に、振りほどく手段なのです。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
どうか、やって見てくれたまえ」 真名古はバラリと腕を振りほどくと、常にも似ず少し反り身になり、まるで挑みかかるような眼付で総監を見据えながら、「では、申します。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
猿ぐつわを振りほどくと、お綱は、吾を忘れて、弦之丞の名を呼んだ。
— 木曾の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
足もとに気をつけてねと云つた女の言葉に、なま酔ひの富岡は、急に本能の目醒めた思ひで、また、強くおせいの腰を取つたが、おせいは、富岡の手をふりほどくやうにして、狭い石段を降りて行つた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
ロックは力かぎりイバンスとあらそっていたが、その手をふりほどくと、戸をおしひらくやいなや、洞外のやみに走り去った。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は彼の腕の中から逃れようと、必死にもがいてその拘束を振りほどいた。
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釣り糸が木の枝に複雑に絡まってしまい、振りほどくのに一苦労した。
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彼はしつこい勧誘の手を振りほどき、足早にその場を立ち去った。
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