波面
はめん
名詞
標準
wave surface
文例 · 用例
拿破里灣に沿ひて行けば、熔岩の赤き影と明月の青き影と、波面に二條の長蛇を跳らしむ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
地平線に接する處に、我身を距ること甚だ遠からず、青光まばゆき一星ありて、その清淨なる影は波面に長き尾を曳けり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
3 夜はこのときようやく初更に近く、宮戸あたり墨田の川は、牽牛織女お二柱の恋星が、一年一度のむつごとをことほぎまつるもののごとく、波面に散りはえる銀河の影を宿して、まさに涼味万金――。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
海上二里間風なく波面席のごとし。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
波面と、砂がまぼしくひかる上から、短かい、細かな「かげろう」がチラチラもえて居る。
— 宮本百合子 『冬の海』 青空文庫
大島や伊豆に通う蒸気船の、ボボー、ボボッボーと云うめ入る様な汽笛がその黒い波面を渡って来る。
— 宮本百合子 『冬の海』 青空文庫
海面から、この艇の背中が漸く没する位、つまり数字でいえば、波面から二三十センチ下に潜り、それ以上は潜らない一人乗りの潜波艇だ」「ふむ、ふむ」「これを作ったわけは、如何なる防潜網も海面下二メートル乃至十数メートル下に張ってあるから、普通の潜水艦艇では、突破は困難だ。
— ――金博士シリーズ・3―― 『独本土上陸作戦』 青空文庫
眼に入るものは、二三の漁火の星の如く、遠くちらつくと、稀に、銚子行汽船の過ぐるに当り、船燈長く波面に揺き、金蛇の隠現する如きを見るのみにして、樹林無く、屋舎無く、人語馬声無く、一刻一刻、人間界より遠ざかる。
— 石井研堂 『大利根の大物釣』 青空文庫
作例 · 標準
光が波面として伝わる様子を実験で観察した。
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津波の波面は、巨大な壁のように押し寄せた。
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地震波の波面は、地球内部を伝播していく。
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ウィキペディア
波面 とは、波動(進行波)において、同じ位相にある媒質上の点の集まりで構成される面。波面は平面の場合と球面の場合があり、前者を平面波、後者の場合を球面波と呼ぶ。通常は正弦波に対して用いる。
出典: 波面 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0