水除け
みずよけ
名詞
標準
文例 · 用例
――此の按摩杖を力に、川べりの水除け堤へ来ると、杖の先へ両手をかけて、ズイと腰を伸ばし、耳欹てゝ考えて居る様子、――と言ふ。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
いつであったか、久しぶりに柳沢の家を覗いて見ると玄関に背の高い色の白い大柄な一目に芸者と見える女がいて、お召の着物に水除けの前掛けをしてランプに石油を注いでいた。
— 近松秋江 『うつり香』 青空文庫
――ここでお由良の死骸が見付かると、私と幾松に疑いがかかると思ったので、恐々ながら、橋の欄干の間を潜らせて、お由良の死骸を川へ落してしまいました」「その時、死骸が橋架か水除けか何かに引っ掛らなかったのか」「いえ、真っすぐに水の中へ落ちましたよ。
— お由良の罪 『銭形平次捕物控』 青空文庫
いちおう両国へ廻って、死骸も見ましたが、両国の水除けか橋桁でやられたようで、首のあたりにひどい打撲のあとがありましたが、たったそれだけでたいしたことはありませんよ」 八五郎の報告はたったそれだけ、何んの変哲もなく話を結びました。
— 橋場の人魚 『銭形平次捕物控』 青空文庫
」「そのうえ、両国の水除けに引掛った死骸の首に、紫色になった大きな打撲がありましたが、それは首の急所で、打ってはならないところです。
— 橋場の人魚 『銭形平次捕物控』 青空文庫
そのうえ、橋場で舟から落ちて、両国まで流れるうち、泳ぎを知らない菊次郎さんは、生きている筈もなく、両国へ行ったときは、息が絶えている筈でございます」「で」「死骸になった菊次郎さんが、水除けに引っ掛ったとき、首筋を撲ったくらいのことで、黒血が溜る筈もございません。
— 橋場の人魚 『銭形平次捕物控』 青空文庫
一應兩國へ廻つて、死骸も見ましたが、兩國の水除けか橋桁でやられたやうで、首のあたりにひどい打撲のあとがありましたが、たつたそれだけでたいしたことはありませんよ」 八五郎の報告はたつたそれだけ、何んの變哲もなく話を結びました。
— 橋場の人魚 『錢形平次捕物控』 青空文庫
」「その上、兩國の水除けに引掛つた死骸の首に、紫色になつた大きな打撲がありましたが、それは首の急所で、打つてはならないところです。
— 橋場の人魚 『錢形平次捕物控』 青空文庫