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馬側

うまがわ
名詞
1
標準
文例 · 用例
つづいて美濃の国戸田家の浪人、桜井半兵衛とって二十四歳の若者、使慣れたる十文字の槍を小者三助に立てさせ馬側に気に入りの小姓|湊江清左衛門を引つけ、半弓をもった勘七、同じく差替をもった市蔵を後にしたがえて、天晴なる骨柄寛永武士気質を眉宇に漲らせている。
直木三十五 鍵屋の辻 青空文庫
「先生」 玄白斎が、木箱をがたがたさせながら、半分裸の馬子を、馬側に走らせて、近づいて来た。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
四疋とも、行ったかえ」「四疋とも、行ったよ」「旦那、ここには、四疋しか居りませんのでのう」 和田は、馬側へ近づいて「一足ちがいで、家中の者が、四人で――」 と、まで云うと、「今か――」 玄白斎が、大きい声をして、和田を、鋭く見た。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
だが、三人の近侍は、馬側へ集まって、一人は、素手で「広岡っ。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
この最高点から雄山神社を越して薬師岳が見えるし、大汝の上には黒部谷下流の白馬側の山が見える。
加藤文太郎 単独行 青空文庫
「殿のお命に別状無い中どうぞ福島へ行きつきたいものだ」 この事ばかり懸命に念じ主水は益々馬側をしめ付け乗っ立って走らせるのであった。
国枝史郎 稚子法師 青空文庫
馬側に武者押しをつとめている米友――面白くもねえ、また始まったという面です。
不破の関の巻 大菩薩峠 青空文庫
「皆さん、ここはどこでございます、もうこの辺でおろして下さいまし」 馬上の小坊主は、泣くが如く、訴うるが如く、こう言いますと、「ここは、まだ江戸のとっつき、千住の小塚原だよ」と馬側から答える者がありました。
禹門三級の巻 大菩薩峠 青空文庫