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歯磨

はみがき
名詞
1
標準
文例 · 用例
歯磨|楊枝をくわえた人、犬をひっぱっている人、写真機をあちらこちらに持ち廻って勝手に苦しんでいる人、それらの人の観察を享楽しているらしい人、そういう人達でこの美しい朝の広場はすっかり占領されていた。
寺田寅彦 雑記(1) 青空文庫
また、手拭いとフンドシと歯磨粉だった。
黒島傳治 前哨 青空文庫
)たべ物の中から、一寸細長い白いもので、さきにみじかい毛を植えた、ごく率直に云うならば、ラクダ印の歯磨楊子、それを見たのだ。
宮沢賢治 フランドン農学校の豚 青空文庫
主人は給仕をする老婢に「皆川老人は」「ふじのや連は」「歯磨き屋は」「彦七は」と妙なことを訊き出した。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
祈っても駄目だ、この病的な生活を洗い浄めて練歯磨の匂いのように新鮮なすがすがしい健康な生活をしなければならぬと、さまざまに思い描き乾いた雑巾を絞るような努力もしてみるのだが、その夜の道がそうした努力をすべて空しいものにしてしまうのである。
織田作之助 青空文庫
佐伯は街で買って来た赤い色の水歯磨の瓶を鼻にくっつけながら歩いた。
織田作之助 青空文庫
五 ――馴れぬ手つきで揉みだした手製の丸薬ではあったが、まさか歯磨粉を胃腸薬に化けさせたほどのイカサマ薬でもなく、ちゃんと処方箋を参考にして作ったもの故、どうかすると、効目があったという者も出て来た。
織田作之助 勧善懲悪 青空文庫
だが諸君、だがね諸君、歯磨にも種々ある。
泉鏡花 露肆 青空文庫