諫める
いさめる
動詞
標準
文例 · 用例
蹌踉めくままに静もりを保ち、聊か儀文めいた心地をもつてわれはわが怠惰を諫める、寒月の下をゆきながら、陽気で坦々として、しかも己を売らないことをと、わが魂の願ふことであつた!
— 中原中也 『寒い夜の自我像』 青空文庫
蹌踉めくままに静もりを保ち、聊かは儀文めいた心地をもつてわれはわが怠惰を諫める寒月の下を往きながら。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
が、おとなしい彼は母を諫めることも出来なかった。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
若し諫める機会があつたら、諫めて陰謀を思ひ止まらせよう。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
此上は死を以って諫めるほかに道はないと決意して、天文二十二年|閏正月十三日、六十幾歳かの皺腹|割いて果てた。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
重昌意を決して単身駆け抜けようとするのを石倉貞清止め諫めると、重昌、我等両人率先して進み、諸軍を奮起させるより途はないと嘆いた。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
証人の一人(菓子製造人のモンターニ)がこれをたしなめる、または諫める言葉だと言っているが、それはこの場合もっともなんだ。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
その与九郎の里方、西村家の者で、与九郎の不行跡を諫める者は居りませぬかのう」「西村家は大組千二百石で御座るが、一家揃うての好人物でのう。
— 夢野久作 『名君忠之』 青空文庫