薄ら
うすら
接頭辞
標準
slight
文例 · 用例
信仰とやらも少し薄らいでまいったのでございましょうか、あの口笛も、ひょっとしたら、父の仕業ではなかったろうかと、なんだかそんな疑いを持つこともございます。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
私は、そう信じて安心しておりたいのでございますけれども、どうも、年とって来ると、物慾が起り、信仰も薄らいでまいって、いけないと存じます。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
話した後暫くは、校長も此の男に対する悪感が薄らいでゐるのであつた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
家々の軒には干魚がかけて乾してあり、薄ら日和の日を、秋風が寂しく吹いているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
冬ざれや北の家陰の韮を刈る 薄ら日和の冬の日に、家の北庭の陰に生えてる、侘しい韮を刈るのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
共に冬の日の薄ら日和を感じさせ、人生への肌寒い侘びを思わせる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
寒菊や日の照る村の片ほとり 冬の薄ら日のさしてる村の片ほとり、土塀などのある道端に、侘しい寒菊が咲いてるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
眩しくなった眼を室内へ移して鴨居を見ると、ここにも初冬の「森の絵」の額が薄ら寒く懸っている。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
作例 · 標準
例句