捨候
捨候
名詞
標準
文例 · 用例
「路には御馬印|捨候を伊藤武蔵と云ふ広島浪人跡より来り捨たる御馬印を取揚て、唐迄聞えたる御馬印を捨置、落行段大阪数万の軍勢に勇士一人も無し、伊藤武蔵、御馬印を揚帰るとて御馬印を指上げ城に入る」と『大阪御陣覚書』にあるが、落城の悲惨さが分る。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
」 そしてその商家大名から盗んだ金は貧民に分けたといふのだが、天保三年に捕まつた時の、筒井伊賀守組同心相場半左衛門……か誰かに取られた調べ書きでは、その金を自分で「盗金は悪所さかり場にてつかい捨候」と自供したといふのである。
— 木村荘八 『両国今昔』 青空文庫