月下
げっか
名詞
標準
in the moonlight
文例 · 用例
林の奧の、やや廣い草原に、異形の物が十數人、と言ふのか、十數匹と言ふのか、とにかく、まぎれもない虎の皮のふんどしをした、あの、赤い巨大の生き物が、圓陣を作つて坐り、月下の宴のさいちゆうである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
お爺さんは、四つ這ひの形のままで、なほもよく月下の異樣の酒宴を眺める。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
とにかく、いま月下の宴に打興じてゐるこの一群の赤く巨大の生き物は、鬼と呼ぶよりは、隱者または仙人と呼稱するはうが妥當のやうなしろものなのである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
暮夜ひそかに、お旦那は、酒飮み爺さんの草屋を訪れ、さうしてあの、月下の不思議な宴の話を明かしてもらつた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
初秋の薄ら冷たさも身に泌みなれた九月下旬の或日の夕方、いよ/\それを取はづさうとして手をかけた。
— 岡本かの子 『秋雨の追憶』 青空文庫
昨年の一月下旬、北米合衆国で数日続いて広区域にわたって著しい凍雨と雨氷があった。
— 寺田寅彦 『凍雨と雨氷』 青空文庫
七月下旬に沓掛へ行ったときは時鳥が盛んに啼いたが、八月中旬に再び行ったときはもう時鳥を聴くことが出来なかった。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
その時裏の山、向うの峰、左右前後にすくすくとあるのが、一ツ一ツ嘴を向け、頭を擡げて、この一落の別天地、親仁を下手に控え、馬に面して彳んだ月下の美女の姿を差覗くがごとく、陰々として深山の気が籠って来た。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
作例 · 標準
月下の庭園で、二人は静かに語り合った。
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月下美人が咲く夜は、幻想的な雰囲気に包まれる。
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彼の描く風景画には、いつも神秘的な月下の情景があった。
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