陣太鼓
じんだいこ
名詞
標準
war drum
文例 · 用例
氏郷の相伴つかまつって苦しい者ではござらぬ、蒲生源左衛門|罷り通る、蒲生忠右衛門罷り通る、町野左近将監罷り通る、罷り通る、罷り通る、と陣鐘のような声もあれば陣太鼓のような声も有る、陣法螺吹立てるような声も有って、間隔たったる味方の軍勢の耳にも響けかしに勢い猛く挨拶して押通った。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
とん、とん、とん、とん、…… それは陣太鼓の遠音であった。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
「そうか、俺の耳には陣太鼓の音が聞えたが」 監物はまた耳をすましたが風の音より他にもう何も聞えなかった。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
「陣太鼓のように思ったが、空耳であった、考えてみれば今の世に、陣太鼓の鳴ることもないて」 監物は忌いましそうな顔をして、膳の上の盃を執ってぐっと一呼吸に飲んで、また不動の方に眼をやった。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
」「ええ大石の陣太鼓はいかが!
— 牧野信一 『泉岳寺附近』 青空文庫
私はいつか山門の売店で陣太鼓を買つたことがあるが、それは力を入れて打てば破れるほどのおもちやであるのに、守吉の太鼓はあまり調子よく鳴り渡るので不思議に思つて遠くから注意して見ると、何処からあんな本物を探して来たのだらう――と、その時は思つたのである。
— 牧野信一 『泉岳寺附近』 青空文庫
」 と力一杯叫ぶや、突然立あがつて、夢中で架空の陣太鼓を打つた。
— 牧野信一 『泉岳寺附近』 青空文庫
或ひは兵卒の頸筋元を駈※る、すると敵の首を取る夢やら、攻略やら、伏兵やら、西班牙の名劍やら、底拔の祝盃やら、途端に耳元で陣太鼓、飛上る、目を覺す、おびえ駭いて、一言二言祈をする、又就眠る。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
作例 · 標準
敵の襲来を告げる陣太鼓の音が、村中に響き渡った。
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戦国武将は、陣太鼓を打ち鳴らして兵士たちの士気を高めた。
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祭りのパレードでは、威勢のいい陣太鼓の演奏が観客を魅了した。
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