端歩
はしふ
名詞
標準
文例 · 用例
――――――――――――将棋の歩にもいろいろあるが敵の王頭にピシリッと捨身に打たれる歩もあれバ亦、棋士が手に困ってひょいと突く香の上の端歩もある。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
北支の原野に乗り出したものの、相対する敵、歩を突いて来んもんじゃから、マが持てんそこで連日演習である、専ら童心にかえッて戦争ごッこをやッている王手飛車があろうと桂馬のフンドシがあろうと端歩は動かんモノである。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
織田は坂田八段の「銀が泣いてる」に就て述べてゐるが、私は、最初の一手に端歩をついたといふ衒気の方が面白い。
— 坂口安吾 『大阪の反逆』 青空文庫
第一局に負けて、第二局で、又懲りもせず、端歩をついたといふ馬鹿な意地が面白い。
— 坂口安吾 『大阪の反逆』 青空文庫
序盤の優位といふことが分らぬ坂田八段ではなからうけれども、第一手に端歩を突いたといふことは、自信の表れにしても軽率であつたに相違ない。
— 坂口安吾 『大阪の反逆』 青空文庫
第一手に端歩をつくなどといふのは馬鹿げたことだ。
— 坂口安吾 『大阪の反逆』 青空文庫
然し、そのこととは別に私が面白いと思ふのは、八段ともあらう達人が、端歩をついたといふことの衒気である。
— 坂口安吾 『大阪の反逆』 青空文庫
私は先に坂田八段の端歩のことを言つた。
— 坂口安吾 『大阪の反逆』 青空文庫