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赤屋根

あかやね
名詞
1
標準
文例 · 用例
鳶よ、ふるへ、搏力、ああ、この童話の赤屋根を超えて。
北原白秋 海豹と雲 青空文庫
芝生とヒビスカスの花とに囲まれた・暗緑色の木造二階建、赤屋根の家は、ひどく土人達の眼を驚かせた。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
片手を上に挙げると、手の先は、丘の赤屋根をつかんでゐる。
牧野信一 センチメンタル・ドライヴ 青空文庫
始め、堂助が沓掛へ別莊を持つたころには、四圍は雜草の原で、人家の遠いぽつんとした處だつたが、近年、堂助の別莊の近くには、四五軒も赤屋根の小さい別莊が何時か建つやうになつた。
林芙美子 或る女 青空文庫
そこには岸本の足をとどめさせる河岸の眺めがあったばかりでなく、どうかすると雨が揚がって、対岸に見える工場の赤屋根には薄く日が映った。
島崎藤村 新生 青空文庫
新らしい私の部屋新らしい六畳の小部屋わたしの部屋正面には清らかな硝子の出窓をこえて初春の陽に揺れる松の梢や、小さな鑓飾りをつけた赤屋根の斜面が見える。
宮本百合子 海辺小曲(一九二三年二月――) 青空文庫
丘の上に赤屋根の家。
原口統三 二十歳のエチュード 青空文庫
折り折りテレースの上に小さな村が表われる、南表は雪解けの赤屋根であった。
辻村伊助 スウィス日記 青空文庫