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断間

だんかん
名詞
1
標準
文例 · 用例
白い棺は奇麗な風車を断間なく揺かして、三四郎の横を通り越した。
夏目金之助 三四郎 青空文庫
髪の毛ではない無数の蛇の舌が断間なく震動して五寸の円の輪を揺り廻るので、銀地に絹糸の様に細い炎が、見えたり隠れたり、隠れたり見えたり、渦を巻いたり、波を立てたりする。
夏目漱石 幻影の盾 青空文庫
火の粉を梨地に点じた蒔絵の、瞬時の断間もなく或は消え或は輝きて、動いて行く円の内部は一点として活きて動かぬ箇所はない。
夏目漱石 幻影の盾 青空文庫
二階の八畳間に、火鉢が唯一個、幾何炭をつぎ加して、青い焔の舌を断間なく吐く程火をおこしても、寒さが背から覆被さる様で、襟元は絶えず氷の様な手で撫でられる様な気持がした。
石川啄木 菊池君 青空文庫
其企てが又、今の様に何の障害なしに行はれる事が無いので、私の若い精神は断間なく勇んで、朝から晩まで戦場に居る心地がして居た。
石川啄木 菊池君 青空文庫
内心の断間なき不安を表はすかの様に、ピクピク顔の肉を痙攣けさせて居るのは渠の癖であつた。
石川啄木 病院の窓 青空文庫
小屋の中には、直径二間もありさうな大きい水車が、朝から晩までギウ/\と鈍い音を立てて廻つてゐて、十二本の大杵が断間もなく米を搗いてゐた。
石川啄木 二筋の血 青空文庫
先刻から断間なしに熱つてるのに、周辺の青葉の故か、顔が例よりも青く見える。
石川啄木 鳥影 青空文庫