アニリン
アニリン
名詞
標準
aniline
文例 · 用例
ある時たまたま逢った同窓と対話していた時に、その人の背後の窓から来る強い光線が頭髪に映っているのを注意して見ると、漆黒な色の上に浮ぶ紫色の表面色が或るアニリン染料を思い出させたりした。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
そうして東京みやげの「江戸絵」を染めたアニリン色素のなまなましい彩色がまだ柔らかい網膜を残忍にただらせていたころの事である。
— 寺田寅彦 『青衣童女像』 青空文庫
園は右手の食指に染みついているアニリン染色素をじっと見やった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
南部の紫紺染は、昔は大へん名高いものだったそうですが、明治になってからは、西洋からやすいアニリン色素がどんどんはいって来ましたので、一向はやらなくなってしまいました。
— 宮沢賢治 『紫紺染について』 青空文庫
そこいらのゴミ溜や、よその畠から失敬して来た材料にアニリン塗料とサッカリンで色と味を附けた、ちょっと口あたりのいい料理を作るのが芸術界の大勢になって来る。
— 夢野久作 『路傍の木乃伊』 青空文庫
日増しの材料とアニリン塗料と、サッカリンの味とにいつとなく飽きて来る。
— 夢野久作 『路傍の木乃伊』 青空文庫
実話の流行、新進作家の濫造、座談会の隆盛が、この慾求を満たすべく現われ初めたが、これとてもアニリン、サッカリンで味を占めた店は、真剣なものを作ろうとしない。
— 夢野久作 『路傍の木乃伊』 青空文庫
やはりアニリン、サッカリン趣味の名だけの新進創作、実話、座談会を濫造する。
— 夢野久作 『路傍の木乃伊』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日アニリンについて考えている。
アニリンという言葉は日本語で重要だ。
彼はアニリンの意味を理解している。
この文にはアニリンが含まれている。