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春暖

しゅんだん
名詞
1
標準
warm spring weather
文例 · 用例
蓋し春暖に至れば景隆の来り戦わんことを慮りて、燕王の請えるなり。
幸田露伴 運命 青空文庫
春暖に際して、人の皮下體内に血液の充實して漲溢せんとする如き觀を生じて來る理由は、決して唯一の理由では無く、複雜なる理由から成立つてゐるには相違無いが、温熱に著しく感ずるものは、氣體及び液體であるから、血液が暖暄の影響を受けて、人の體内に於て膨張することは確に有力の一原因に疑無い。
幸田露伴 努力論 青空文庫
……洋服屋の宰取の、あのセルの前掛で、頭の禿げたのが、ぬかろうものか、春暖相催し申候や否や、結構なお外套、ほこり落しは今のうち、と引剥いで持って行くと、今度は蝉の方で、ジイジイ鳴噪いでも黐棹の先へも掛けないで、けろりと返さぬのがおきまりであった。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
春暖に際して人の皮下体内に血液が充実して、漲り溢れるばかりの様相を生じ来る理由は決して唯一の理由ではなく複雑な理由から成立っているには違いないが、温熱を著しく感じるものは気体や液体であるから、血液が暖かな気候の影響を受けて人の体内に於いて膨張することは確かに有力な一原因に疑いない。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
『諸経要集』に引いた『譬喩経』に富人が穀千|斛を地に埋め、春暖に至り種を取ろうと開いて見れば、穀はなくて手足も頭目もない頑鈍肉様の一虫あるのみ。
羊に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
例へば蝶といへば翩々たる小羽虫の飛び去り飛び来る一個の小景を現はすのみならず、春暖|漸く催し草木|僅かに萌芽を放ち菜黄麦緑の間に三々五々士女の嬉遊するが如き光景をも聯想せしむるなり。
正岡子規 俳諧大要 青空文庫
されど古来誤り詠みたる畑打の句を見また我々が今まで畑打と詠み来りたる心を思ふに、固より田と畑とを判然と区別して詠めるにもあらず、ただ厳寒の候も過ぎ春暖くなるにつれて百姓どもの野らに出て男も女も鍬ふりあぐる様ののどかさを春のものと見たるに過ぎず。
正岡子規 墨汁一滴 青空文庫
つぐの年、春暖漸く催うして鳥の声いとうらゝかに聞えしある日病の窓を開きて端近くにじり出で読書に労れたる目を遊ばすに、いき/\たる草木の生気は手のひら程の中にも動きて、まだ薄寒き風のひや/\と病衣の隙を侵すもいと心地よく覚ゆ。
正岡子規 小園の記 青空文庫
作例 · 標準
「わあ、今日の春暖は本当に心地いいね!散歩日和だ。」
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春暖の陽気につられ、公園では多くの家族がピクニックを楽しんでいた。
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コートがいらないほどの春暖が訪れ、冬の終わりを感じさせた。
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