流説
りゅうせつ異読 るせつ
名詞
標準
groundless rumor
文例 · 用例
しかし自分が以下に試みに随筆的に述べてみたいと思う自己流の俳句観のはしがきのような意味で、やはり自己流の俳句源流説を略記して一つには初心読者の参考に供し、また一つには先輩諸家の批評を仰ぎたいと思うのである。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
ところが今日のわたしたちの一方の耳からは絶えずソヴェトに対する中傷や事実の不明な流説がつぎこまれるためにソヴェト社会の実際をありのままに知りたいという気持は一層切実な要求となっている。
— 宮本百合子 『あとがき(『モスクワ印象記』)』 青空文庫
見よ其裁判の曖昧なる其処分の乱暴なる、其間に起れる流説の奇怪にして醜悪なる、世人をして殆ど仏国の陸軍部内は唯だ悪人と痴漢とを以て充満せらるるかを疑わしめたり。
— 幸徳秋水 『ドレフュー大疑獄とエミール・ゾーラ』 青空文庫
伊藤が後継内閣の為め大隈板垣を推薦したので、山県と激論に及んだなど流説紛々。
— 木下尚江 『政治の破産者・田中正造』 青空文庫
然し世上の流説は秀次の身辺ではさらに激烈な事実であつた。
— 坂口安吾 『我鬼』 青空文庫
彼は侍臣のさゝやきに、また世上の流説にとりまかれ、然し、ひそかに、殺さなければ殺されないと必死に希つてゐるのであつた。
— 坂口安吾 『我鬼』 青空文庫
まだ公の供養もすまぬのに、人の口はうるさいほど、頻繁に流説をふり撒いてゐた。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
まだ公の供養もすまないのに、人の口はうるさいほど、頻繁に流説をふり蒔いてゐた。
— ――初稿版―― 『死者の書』 青空文庫
作例 · 標準
銀行が倒産するという根拠のない流説があっという間に広まり、窓口には預金を引き出そうとする客が殺到した。
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選挙戦の終盤になって、対立候補の不祥事に関する悪意ある流説がネット上で意図的に拡散され始めた。
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彼はそのような流説には一切惑わされるなと、動揺する部下たちを強い語気で一喝した。
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