蹴散らす
けちらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to kick about
文例 · 用例
お米を足で蹴散らすとは。
— 新美南吉 『百姓の足、坊さんの足』 青空文庫
あなたに出来る精一ぱいの反抗は、たったそれだけなのですか、鳩売りの腰掛けを蹴散らすだけのことなのですか、と私は憫笑しておたずねしてみたいとさえ思いました。
— 太宰治 『駈込み訴え』 青空文庫
打立てられて敵の備の乱れた所を、煙の下より直ちに乗込んで、馬蹄に蹴散らすという、いかにも、東国の兵らしい荒々しき戦法である。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
日本語を組む上でのさまざまな細かな注文に答えられるよう備え、重箱の隅を突いては文句を垂れたがる因業親父を蹴散らすのだ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
彼らの理屈を蹴散らすだけの立派な理屈がこちらにもある。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
そして、終りにあたり、千鶴子となお結婚を渋っている矢代の態度を、どういうものだか、蹴散らすように攻めていて、了解に苦しむというよりは、むしろ手探りようもない青春の消えさった手紙だった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
そして、昂奮を投げ交すような声でしばらく騒然となっていたが、やがて熊城が、蹴散らすようにして記者達を追い出してしまうと、再びいつものような三人だけの世界に戻った。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
……そして漸く我に返つて、埃つぽい白けた温気を蹴散らすやうに勇ましく、ところが矢張り悄々として兎も角然し間違ひもなく跳ね起きはして、ふやけた寝床を片附けてゐたら、又してもあの高いうねりがひどい凄さで縹渺と荒れつのりつつ一際鋭く押寄せて来た。
— 坂口安吾 『竹藪の家』 青空文庫
作例 · 標準
子供たちが広場でボールを蹴散らして遊んでいる。
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彼は苛立ちから、足元に落ちていた石を蹴散らした。
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風が落ち葉を蹴散らし、公園の道をきれいにしていた。
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標準
to scatter (a crowd, the enemy, etc.)
作例 · 標準
警察官がデモ隊を蹴散らし、道路の封鎖を解除した。
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その国の軍隊は、たった一晩で敵軍を蹴散らした。
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強い風が桜の花びらを蹴散らし、あたり一面をピンク色に染めた。
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