名を残す
なをのこす
表現動詞-五段-サ行
標準
to be remembered
文例 · 用例
況んや翁程の芸力と風格を持った人で、聊かでも名聞を好み、俗衆の心を執る考えがあったならば、恐らく世界の文化史上に名を残す位の事は易々たるものがあったであろう。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
あの三作で文人としての名を残すのは仮令文人たるを屑しとしなくてもまた遺憾であったろう。
— 内田魯庵 『二葉亭追録』 青空文庫
それから七八百年の月日を過ぎるあいだに、土地にもいろいろの変遷があって、黒太夫の家は単に黒屋敷跡という名を残すばかりで、とうの昔にほろびました。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
自分を犠牲にしてとか、汝の敵を愛せよとか、身命をなげうつて国家につくすとか云つてもその実、さう云ふ人たちは、矢張り自分の死んだ後で幾千代の後までも、名を残すことの出来ると云ふその人にとつてはこの上もない或る期待をもつてその大きな名誉心に馳られてゐるので結局は矢張り自分の為めなのです。
— 伊藤野枝 『従妹に』 青空文庫
あなたの今日のできばえはたいしたものだった」 と衛門督へお言いになると、微笑を見せて「他の点では父祖を恥ずかしめるような私でございますが、遺伝の蹴鞠の芸だけで後世へ名を残すことになりましたらそれで無事かもしれません」 と言った。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
そんな家の名を残すための養子なんておよそ無意味なものだ。
— 武田麟太郎 『現代詩』 青空文庫
爾来星霜ここ二十年、大学それ自身の発展や拡張も、当時に比して実に隔世の感があるが、それにつれて附近一帯の変化発展も目ざましく、田甫の早稲田茗荷畑の早稲田は、今は唯徒に其名を残すのみとなった。
— 加能作次郎 『早稲田神楽坂』 青空文庫
これを取締らずして、一方、近代小説史上、最も偉大なる名を残すべき作家の一人、ゴンクウル氏並びに、批評家が挙つてその才能を謳歌しつつある新進アジュルベエル氏、この二人の名を冠した、厳粛にして道徳的な作品「娼婦エリザ」の上演を禁止するとは実に言語同断であるといはねばなりません。
— ――ゴンクウルの『娼婦エリザ』―― 『仏国議会に於ける脚本検閲問題』 青空文庫
作例 · 標準
彼は多くの人命を救い、英雄として歴史にその名を残した。
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この壮大な建築物は、設計者の名を後世まで永く残すことになるだろう。
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名を残すことに興味はないと言いながら、彼は自分の著作を大切に保管していた。
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