行きがかり
いきがかり異読 ゆきがかり
名詞
標準
(by force of) circumstances
文例 · 用例
どんな風にしたら、彼等の絶望した心を引き立たせ、彼等の歪んだ意志を――事件の行きがかり上、ほんの一時的な假りの性格をとつてゐたところの、が現在は、殆どその使ひ方も知らぬ異樣な力として彼等自身のうちに持ち扱つてゐるところの、その意志を調節してやれるでせう?
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『或女友達への手紙』 青空文庫
この方面に関しては私ははなはだ不案内であるが上述の所説の行きがかり上少しばかり蛇足を加えることを許されたい。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
そういう行きがかりで晩年自分が某研究所に入って自由に好きな研究の出来るという幸福な身分になったとき、別にわざわざ選ぶともなく自然に選んだ研究題目の一つは空中放電現象のそれであった。
— 寺田寅彦 『家庭の人へ』 青空文庫
猫は自分の家へかならず帰るという伝説があるから、今度は二度と帰られないようなところへ捨てて来ようというので、かの三人は行きがかり上、一日の商売を休んで品川のはずれや王子の果てまで再び猫をかかえ出して行った。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
」幹太郎は小さい行きがかりの感情にこだわっていられないと思った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
と感じで意識したが、語調の行きがかりが、意識を裏切った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
こんな行きがかりで自然ラディオというものに対する一種の恐れをいだくようになってみると、あの家々の屋上に引き散らしたアンテナに対しても同情しにくい心持ちになる。
— 寺田寅彦 『路傍の草』 青空文庫
真三は幹事の白尾と行きがかりに立留って、人々の背後から差覗いて、中を見た。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
作例 · 標準
事故の行きがかりで、偶然現場に居合わせた彼は、警察から事情聴取を受けることになった。
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「あ、困ってる!」「ええ、ちょっと駅まで道を聞かれただけなんですが、行きがかりで説明に時間がかかってしまって。」
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プロジェクトの途中、予期せぬ技術的問題が浮上し、その行きがかりでチームは急遽、専門家を招聘することになった。
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友人との雑談の行きがかりで、地域の清掃活動に駆り出されることになったが、意外と楽しかった。
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