しだれ桜
しだれざくら異読 シダレザクラ
名詞
標準
weeping cherry (Prunus spachiana)
文例 · 用例
開墾地宮沢賢治焦ぎ木のむらはなほあれば山の畑の雪消えて〔以下なし〕 ――――――――青年団が総出にてしだれ桜を截りしなり
— 宮沢賢治 『開墾地』 青空文庫
しかし、姿はすっかり、天井からたれ下った、しだれ桜の幕にかくれて、見物席からは見えなかったのでございましょう。
— 酒井嘉七 『京鹿子娘道成寺』 青空文庫
電車を下りてからすこし昇つて行くのである、仙台の何師団かが占領して、広い丘の半分以上は兵隊さんがあちらこちらに立つてゐたが、それにもかかはらず丘のしだれ桜は美しかつた。
— 片山廣子 『東北の家』 青空文庫
今までどこかの庭にしだれ桜が稀に一本ぐらゐ咲いてゐるのを見ただけの眼には、この公園全部に咲きみだれてゐる花を見ることは珍らしかつた。
— 片山廣子 『東北の家』 青空文庫
青い空としだれ桜と、その花を見る人たちもみんな古風な年寄やおかみさんが多く、非常に地味な清らかな感じがした。
— 片山廣子 『東北の家』 青空文庫
十年ほど前に世に出した信州随筆といふ本の中に、私はしだれ桜の大きなのが信州に多いといふことを書いた。
— 柳田國男 『信濃桜の話』 青空文庫
たとへば近頃読んで見た駿国雑志でも、静岡附近には名木の糸桜がある寺院が幾つもあり、江戸でも上野の護国院、芝の増上寺を始めとし、大きなしだれ桜のあつたといふ寺が、六七ヶ所も列挙せられて居た。
— 柳田國男 『信濃桜の話』 青空文庫
それが果して信州で自分が見て居るあの大木のしだれ桜と、同じ種類のものだつたかどうかといふことは、当然に問題にならずには居ない。
— 柳田國男 『信濃桜の話』 青空文庫
作例 · 標準
公園のしだれ桜の下で、多くの花見客が宴を楽しんでいた。
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