生国
しょうごく異読 しょうこく
名詞
標準
one's native country
文例 · 用例
友は私の生国に私を訪問することになつた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
生国を紀州なりと童のいうがままに「紀州」と呼びなされて、はては佐伯町附属の品物のように取扱われつ、街に遊ぶ子はこの童とともに育ちぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
牛乳屋の物食う口は牛七匹と人五人のみのように言いしは誤謬にて、なお驢馬一頭あり、こは主人がその生国千葉よりともないしという、この家には理由ある一|物なるが、主人青年に語りしところによれば千葉なる某という豪農のもとに主人使われし時、何かの手柄にて特に与えられしものの由なり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
」「失礼ながら、御生国は、」「豊前の小倉で、……葉越と言います。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
」という道子を無理矢理東京の女子専門学校の寄宿舎へ入れ、そして自分は生国魂神社の近くにあった家を畳んで、北畠のみすぼらしいアパートへ移り、洋裁学院の先生になったその日から、もう自分の若さも青春も忘れた顔であった。
— 織田作之助 『旅への誘い』 青空文庫
梅雨があけると生国魂神社の夏祭が来る、丁度その宵宮の日であった。
— 織田作之助 『旅への誘い』 青空文庫
道子がそのひと達を玄関まで見送って、部屋へ戻って来ると、壁の額の中にはいっている道子の卒業免状を力のない眼で見上げていた喜美子が急に、蚊細いしわがれた声で、「道ちゃん、生国魂さんの獅子舞の囃子がきこえてるわ。
— 織田作之助 『旅への誘い』 青空文庫
しかしこのアパートから随分遠くはなれた生国魂神社の境内の獅子舞の稽古の音が聴えて来る筈もない。
— 織田作之助 『旅への誘い』 青空文庫
作例 · 標準
「お主の生国はどこだ」「伊予の国でございます」
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生国を離れて数十年、彼は一度も故郷の土を踏むことはなかった。
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旅先で偶然出会った男は、私と同じ生国の出身だった。
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