弄ぶ
もてあそぶ
動詞-五段-バ行動詞-他動詞
標準
to play with (a toy, one's hair, etc.)
文例 · 用例
螺の腹にえび蔓の背の形をした老翁と、筒形の瓜わらべとは、猫が毬を弄ぶように、また、老牛が狼に食まれるように、転びつ、倒れつ千態万状を尽して、戯れ狂った。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
人間が色々な球を弄ぶことに興味を感じるのには、もっと深い本能的な起源があるのではないかという気がする。
— 寺田寅彦 『ゴルフ随行記』 青空文庫
兎に角彼は心ゆく許り激情の弄ぶまゝに自分の心を弄ばした。
— 有島武郎 『An Incident』 青空文庫
それを下りて、渚づたい、船を弄ぶ小児の前へ。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
神田の兄哥、深川の親方が本郷へ来て旅籠を取る数ではないから、家業はそれっきりである上に、俳優狂を始めて茶屋小屋|入をする、角力取、芸人を引張込んで雲井を吹かす、酒を飲む、骨牌を弄ぶ、爪弾を遣る、洗髪の意気な半纏着で、晩方からふいと家を出ては帰らないという風。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
――不束で恐れ入るが、小作蒟蒻本の蝋燭を弄ぶ宿場女郎は、それから思ひ着いたものである。
— 泉鏡太郎 『番茶話』 青空文庫
仔細は…… 六 ……さて、やがて朝湯から三人が戻って来ると、長いこと便所に居た熊沢も一座で、また花札を弄ぶ事になって、朝飯は鮨にして、湯豆腐でちょっと一杯、と言う。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
」などと愚にもつかない駄洒落を弄ぶ、と、こごとが出そうであるが、本篇に必要で、酢にするように切離せないのだから、しばらく御海容を願いたい。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
作例 · 標準
彼は会議の間、手持ち無沙汰なのかずっと自分のネクタイを弄んでいた。
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少女は恥ずかしそうに俯きながら、スカートの裾を指先で弄んでいる。
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ペン回しをするように、彼は器用に万年筆を弄びながら次の言葉を選んでいた。
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標準
to toy with (another's emotions, etc.)
作例 · 標準
誰かの真剣な思いを弄んで笑いものにするなんて、人間として最低の行為だ。
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運命に弄ばれるかのように、彼は何度も幸せの絶頂から奈落へと突き落とされた。
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あいつは女の子の心を弄ぶことにかけては、天才的に悪知恵が働くから気をつけなよ。
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標準
to do with something as one pleases
作例 · 標準
会社の公金をまるで自分のお金であるかのように弄び、豪遊していた男が逮捕された。
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自分の才能を弄んで、他人を見下すような真似ばかりしていては、いつか必ずしっぺ返しを食らうぞ。
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預かった個人情報を勝手に弄んで、商売に利用するなんて断じて許されない。
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標準
to appreciate
作例 · 標準
庭に咲く四季折々の花を愛で、その美しさを心ゆくまで弄ぶ優雅な休日。
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彼は手に入れたばかりの古陶器を、灯りに透かしてその質感を弄んでいた。
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静寂に包まれた書斎で、古書のページをめくりながら言葉の響きを弄ぶ。
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