傷口
きずぐち
名詞頻度ランク #22533 · 青空 781 例
標準
(opening of a) wound
文例 · 用例
剥製の獣じゃあるめえし、傷口に、ただの綿だけ押し込んどいて、それで傷が癒りゃ、医者なんぞ食い上げだ!
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
傷口のような月は沈んだ。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
その傷口からふき出す血でお前の臆病も流れ出てしまう。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
その少女の未完成と無垢とが彼女の墓の戸を開いたままにさせてをり、そのためその少女は死んでゐても、一方では生の半分をいきいきと保ち、もう一方では他の大きな傷口をひらいてゐる半分の方へ開いてゐるといつた、一種の能力をもつてゐるのです。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『ドゥイノ悲歌』 青空文庫
次の瞬間にはその開いた傷口にピンセツトと鋏とがす早く入り交るだらう。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
背に、小指のさき程の傷口があるだけであった。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
栗島は、老人の傷口から溢れた血が、汚れた阿片臭い着物にしみて、頭から水をあびせられたように、着物がべと/\になって裾にしたゝり落ちるのを見た。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
負傷した同年兵たちの傷口は、彼が見るたびによくなっていた。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
作例 · 標準
包帯を取り替える際、赤く腫れ上がった生々しい傷口を見て思わず顔をしかめた。
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「うわっ、傷口から砂が入ってる……。まずは水で綺麗に洗い流さないと大変だ」
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強い消毒液が傷口に触れた瞬間、彼は痛みのあまり小さく悲鳴を上げて身悶えた。
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医師は顕微鏡を覗きながら、傷口の奥深くに入り込んだガラスの破片を丁寧に取り除いた。
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