成身
じょうしん
名詞
標準
文例 · 用例
たとへ實體に勤めたところで、彼の如く末子に生れたものは、成身しても七里役(飛脚)か、馬追、駕籠かきと極まつた身分の時代にあつて、兎にもかくにも彼は例外の仕合せを兩親の側に見出した。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
『その方どもは、わけて女子兄弟とては一人のことにて、殊に母早世ゆゑ、成身に隨ひ追々便りなからんと、われらとても一入不便にぞんじ申し候。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
四月九日偶成身攀錦江再生縁 身は攀づ錦江再生の縁、心似香山放妓年 心は似たり香山放妓の年。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
藤原惟成身を屈して藤原有国の家人になった時、人これを怪しんでその故を問うたところが、惟成は、「一人の跨に入りて万人の首を超えんと欲す」と云ったとある。
— 喜田貞吉 『賤民概説』 青空文庫
衆徒は言うまでもなくいわゆる奈良法師の僧兵で、古市や、成身院・筒井の徒はその雄者ともいうべく、中にも筒井の如きは、順慶に至ってついに大和一国を領するの大大名ともなったのである。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫