心丈夫
こころじょうぶ
形容動詞名詞
標準
secure
文例 · 用例
また、楽しい心丈夫な気持もする。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
ハムレットも、こんなにどしどし立派な後継者が出来て、心丈夫の事でしょう。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
老妓はふるえあがって心の中で念仏を唱えながら、婢に縋りつくようにして歩きあるき、やっと停車場へ往ったところで、待ちあわしている乗客の中に、やはりとんだ屋の客の一行がいたので心丈夫になった。
— 田中貢太郎 『とんだ屋の客』 青空文庫
たまさか通りがかりの人声の、小荷駄馬でも曳き、蓆でも着て、裏の岨路を、えつちやほう、はいしとうとうと叱りながらに上り下りする、耳につき、つい目につくのも心丈夫な思ひがする。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
」「だが、心丈夫ですな。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
平生点けっぱなしにしない電燈が点いているのは老人がもう起きている証拠だと思って政雄は心丈夫に思った。
— 田中貢太郎 『女の怪異』 青空文庫
然し其れ丈でさへ卯平は始終財布の錢の出入するのを心丈夫に思ふのであつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
不器用な少し動けば轉け相な繃帶であつたが夫でも勘次の目には心丈夫であつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫