一重ね
ひとかさね
名詞
標準
suit
文例 · 用例
手を切りそうな五円札を一重ねに折りかえして銅貨と一緒に財布へ押しこんだのを懐に入れて、神保町から小川町をしばらくあちこち歩いていた。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
三十日の夕方に宮家から贈った衣箱の中へ、源氏が他から贈られた白い小袖の一重ね、赤紫の織物の上衣、そのほかにも山吹色とかいろいろな物を入れたのを命婦が持たせてよこした。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
十分にされていて袴着の贈り物などここから持たせてやる必要は何もなさそうに思われたので、姫君づきの女房たちに、乳母をはじめ新しい一重ねずつの華美な衣裳を寄贈るだけのことにした。
— 薄雲 『源氏物語』 青空文庫
ところでお前さん、新らしい着物が一重ね拵えられるお金の儲かる話があるんだが、嫌だなんて見栄を張るお前さんじゃありますまいね?
— SILVER BLAZE 『白銀の失踪』 青空文庫
園子の形見としてその日まで大切に蔵って置いた一重ねの晴着と厚い帯とが、そこに残っていた。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
草若みひたちの海のいかが崎いかで相見む田子の浦波大川水の(みよし野の大川水のゆほびかに思ふものゆゑ浪の立つらん) 青い色紙一重ねに漢字がちに書かれてあった。
— 常夏 『源氏物語』 青空文庫
だれもそばにいず打ちやられてあった人は若くて美しく、白い綾の服一重ねを着て、紅の袴をはいていた。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
天子さまはたいそう頼政の手柄をおほめになって、獅子王というりっぱな剣に、お袍を一重ね添えて、頼政におやりになりました。
— 楠山正雄 『鵺』 青空文庫
作例 · 標準
この料理は、一重ね(ひとかさね)で提供されるが、ボリューム満点だ。
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訪問客のために、お菓子を一重ね(ひとかさね)用意した。
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この段ボール箱は、一重ね(ひとかさね)で積み重ねることができる。
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