精神史
せいしんし
名詞
標準
文例 · 用例
私は氏によって単に哲学のみでなく、広くドイツ精神史の中に導き入れられた。
— 三木清 『読書遍歴』 青空文庫
云ってみればその相異のうちに、日本の苦難な精神史の実績の幾頁かが作者の知る知らぬにかかわりなくたたみこまれているわけで、はなはだ面白く思われる。
— 宮本百合子 『今日の文学の諸相』 青空文庫
それは、日本の明治からの精神史をかえりみればよくわかる。
— ――インテリゲンツィアと民主主義の課題―― 『誰のために』 青空文庫
ロシアの近代には、人類精神史の底石をなすようにベリンスキー、ニェクラーソフ、ドブロリューボフらの文学者があった。
— 宮本百合子 『政治と作家の現実』 青空文庫
これはまじめに日本の社会の推移を基礎にした精神史のみなおしという決心のもとにすすめられるべき仕事だと思う。
— 宮本百合子 『「現代日本小説大系」刊行委員会への希望』 青空文庫
ヨーロッパの精神史にとっての一九一四年は、時間的には1/4世紀以上おくれて、しかし、社会と個人の歴史が飛躍するための要因としては、ジャックの所有したものと比較にならない複雑ゆたかな条件をそなえて、きょうのわたしたちの前にある。
— 宮本百合子 『脈々として』 青空文庫
丈夫な樫の木のように、歴史の年輪を重ねて、真の健全性のうちに歴史的な主語を高めるということは、嵐のような精神史の一部です。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
「三等室より」[自注9]は、もと私の感じとれなかったような、様々の内容をふくんでいて、そのテーマの語りかたそのものにあらわれている精神史の意味で大変感銘されます。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫