思い惑う
おもいまどう
動詞-五段-ウ行動詞-自動詞
標準
to be at a loss
文例 · 用例
画家は何といわんかと、思い惑う様子にて。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
と、そこの足掻きをするような爆音を立てながら停まっている乗合自動車の横に、婦人が、何かを思い惑うようにして立っているのだ。
— 佐左木俊郎 『指と指環』 青空文庫
が、その内にふと嬉しく思い惑う事に出遇ッた。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
伯母の家では、相変らず皆と花など引いたが、その間も心は始終今の家に辛抱していいか悪いかということについて思い惑うていた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
やがて我に還ると、私は、執拗にとう見、こう見、素晴らしい午後の風景を眺めなおしながら、一体どんな言葉でこの端厳さ、雄大な炎熱の美が表現されるだろうかと思い惑う。
— 宮本百合子 『この夏』 青空文庫
心のうちでは、そんなことをしている寒山、拾得が文殊、普賢なら、虎に騎った豊干はなんだろうなどと、田舎者が芝居を見て、どの役がどの俳優かと思い惑うときのような気分になっているのである。
— 森鴎外 『寒山拾得』 青空文庫
自分のうちの何かが渾沌としていて思い惑う時、その廊下を歩くのです。
— 豊島与志雄 『夢の図』 青空文庫
散々思い惑うた末、先の内お君が半年ほど世話になって居た、森川の、川窪と云う、先代から面倒を見てもらって居る家へ出かけて見る気になった。
— 宮本百合子 『栄蔵の死』 青空文庫
作例 · 標準
例句