凡ならざる
ぼんならざる
連体詞
標準
uncommon
文例 · 用例
退屈しのぎの普通平凡の会話に過ぎないのであるが、その普通平凡の話が端緒となって、わたしは田宮夫人の口から決して平凡ならざる一種の昔話を聞かされることになったのである。
— 岡本綺堂 『鰻に呪われた男』 青空文庫
私が文学のためというよりは実は紅葉のために常に苦言を反覆したのは畢竟紅葉の才の凡ならざるを惜んで玉成したかったためであるが、これがために紅葉から含まれて心にもなく仲違いするようになった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
「小説家を提調にしてどうする」と※声川島に喰って蒐ると、「先ア左も右くも一度会って見るサ」といわれて川島の仲介で二葉亭と会見し、鼎座して相語って忽ち器識の凡ならざるに嘆服し、学堂のための良提調、川島のための好参謀を得たるを満足し、それから以来は度々往来して互に相披瀝して国事を談ずるを快としたそうだ。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
手紙には、君が精神の凡ならざるに感ぜり、爾来したしく交わらせ給わば余が本望なるべしなどと書いたのちに、君がふたゝび来たらせ給ふをまちかねて、として、 とふ人やあるとこゝろにたのしみて そゞろうれしき秋の夕暮と歌も手も拙ないが、才をもって世を渡るに巧みなだけな事を尽してあった。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫
この古調は貴むべくこの作者は凡ならざる歌人であった。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
かほどの人が五十三の五郎兵衛と相思の仲に落ちたという、もとより五郎兵衛に凡ならざる取柄があってのことでしょうが、この娘も変り者です。
— ぬばたまのなにかと人の問ひしとき露とこたへて消なましものを 『露の答』 青空文庫
だが、その結果、ますますもって博士の着眼点の凡ならざることに感服させられたのだった。
— 海野十三 『宇宙尖兵』 青空文庫
かほどの人が五十三の五郎兵衛と相思の仲に落ちたといふ、もとより五郎兵衛に凡ならざる取柄があつてのことでせうが、この娘も変り者です。
— 坂口安吾 『露の答』 青空文庫
作例 · 標準
彼の発言はいつも凡ならざる洞察力に満ちていて、皆を驚かせた。
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その作家は、凡ならざる表現力で読者の心を掴んでいる。
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彼女の凡ならざる才能は、幼い頃から周囲の注目を集めていた。
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