鼻の先
はなのさき
表現
標準
in front of your nose
文例 · 用例
「そのうちに君、眼がさめて見ると、――」「おっとそれあ言うな」馬場は右手を鼻の先で力なく振って、太宰の言葉をさえぎった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
こんな事を始めて気づいて驚いている私の鼻の先に突き出た楓の小枝の一つ一つの先端には、ルビーやガーネットのように輝く新芽がもうだいぶ芽らしい形をしてふくらんでいた。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
鼻の先に止まった蚊をそっとしておきたいと思っても、それは一通りの申し訳では許されない。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
霧はフツ、フツと渦巻く、偃松に白く絡んで、火事場の烟でも立つように、虚空を迷っている、天幕の屋根の筋目から仰ぐと、暗灰色の虚空が壁のように狭くなって、鼻の先に突っ立っている、雨と知りながらも、手を天幕の外へ出すと、壁から浸染み出る小雨に、五本の指が冷やりとする、眼がやっと醒める。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
鼻の先にぴかりと光ったのが早いか、鳴りはためいた。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
私の郷里のやうに、又日本の大部分のやうに、どちらを見てもすぐ鼻の先に山が聳えて居て、僅の低地には鬱陶しい水田ばかりしかない土地に育つたものには、此のやうな景色は珍しくて、そして如何にも明るく平和にのび/\した感じがする。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
彼はそれを防ぐように左肩を高く持上げ鼻の先に汗を掻いた。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
「まァ民さん、御覧なさい、入日の立派なこと」 民子はいつしか笊を下へ置き、両手を鼻の先に合せて太陽を拝んでいる。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
作例 · 標準
宝物は、すぐ鼻の先にあるのに、それに気づかず延々と探し続けていた。
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解決策は、意外と自分の鼻の先にあるものなのかもしれない。
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「え、それ、俺の目の前、鼻の先にあるじゃん!」
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標準
tip of one's nose
作例 · 標準
寒い日に外に出ると、鼻の先がツンと冷たくなるのを感じる。
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彼は驚いたとき、無意識に鼻の先をピクピクと動かす癖があった。
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「あら、鼻の先に何か付いてるわよ。」
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