様無
ようむ
名詞
標準
文例 · 用例
「これほどの世間の重宝を、手ずからにても取り置きすることか、召使に心ままに出し入れさすること、日頃の大気、又|下の者を頼みきって疑わぬところ、アア、人の主たるものは然様無うては叶わぬ、主に取りたいほどの器量よし。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
食色の慾が足り、少しの閑暇が有り、利益や権力の慾火は断えず燃ゆるにしても其れが世態漸く安固ならんとする傾を示して来て、然様無暗に修羅心に任せてが寄つてたかつて競り上げた。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
ああ、まさにこれこそ、観無量寿経や宝積経に謳われている、阿弥陀仏の極楽世界なのであろうか※ 階上は階下と同様無装飾の室だった。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
「んでも※さん、食えないんだもの、どうも仕様無えしな……。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
父の存命中は毎月|為替で送つて居たが、今は其を為る必要も無いかはり、帰省の当時大分|費つた為に斯金が大切のものに成つて居る、彼是を考へると左様無暗には費はれない。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
況テ宝器什物ノ有ル可キ様無ケレバ、必ズ曝サネバナラヌト云フコトモ無ケレド、午熱烈シキ比快キ風ノ吹キ入ルヽ小楼ニ、独リ古キ櫃ドモ取出デヽ、手ニ触ルヽ物ヲ列ラネ曝ス程面白キコトハ有ラジ。
— ※上漁史 『土用干ノ記』 青空文庫
集まる門下生は先生同様無邪気で、単に快く王様をかこむ雰囲気にとけこむだけであったろう。
— その六 暗い哉 東洋よ 『安吾人生案内』 青空文庫
」 馭者「仕様無えなあ。
— 三好十郎 『おスミの持参金』 青空文庫