シベ
シベ
名詞
標準
civet
文例 · 用例
しかし多くの物の中で、就中最も感銘が深かつたのは、彼のシベリア流刑記を自傳した「死人の家」であつた。
— 萩原朔太郎 『初めてドストイェフスキイを讀んだ頃』 青空文庫
それらの知識を確実に把握するためには支那、満洲、シベリアは勿論のこと、北太平洋全面からオホツク海にわたる海面にかけて広く多数に分布された観測点における海面から高層までの気象観測を系統的定時的に少なくも数十年継続することが望ましいのであるが、これは現時においては到底期待し難い大事業である。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
日本軍がシベリアへ出征するという場合でも、気象学上の知識は非常に必要である。
— 寺田寅彦 『戦争と気象学』 青空文庫
かつて私の或る知人が、シベリヤ鉄道の旅行について話したことは、あの満目|荒寥たる無人の曠野を、汽車で幾日も幾日も走った後、漸く停車した沿線の一小駅が、世にも賑わしく繁華な都会に見えるということだった。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
水島君は私の中學時代の同窓で、外國語學校露語科の出身者で、K商事會社の支店員だつたが、互に仕事の餘暇を誘ひ合せて、大正――年の秋、反過激派の勢力が衰へて過激派の勢力が次第にシベリアを南下してくると共に不安騷然たる空氣に包まれてゐるハルピンの町を、日となく夜となく彷徨ひ歩いたのであつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
二人は、過ぎて来たシベリヤの一年が、如何に退屈で長かったかを思い返した。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
二年兵になって暫らく衛戍病院で勤務して、それからシベリアへ派遣されたのであった。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
彼等がシベリアへ着くと、それまでにいた四年兵と、三年兵の一部とが、内地へ帰って行った。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
作例 · 標準
ジャコウネコの別名であるシベは、その独特の香りで古くから珍重されてきた。
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「シベから抽出された天然の香料は、今でも最高級の香水の原料として扱われているんだ」
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夜行性のシベを観察するために、動物園の薄暗い展示室の前でじっと待機した。
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