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行く春

ゆくはる
名詞
1
標準
the fading of spring
文例 · 用例
今日のみの春を歩いて仕舞けり歩行歩行もの思ふ春の行衛かなまだ長うなる日に春の限りかな花に寝て我家遠き野道かな行く春や重たき琵琶の抱ごころ春の夜や盥を捨る町はづれ 生暖かく、朧ろに曇った春の宵。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
行く春や白き花見ゆ垣の隙 この句もまた、蕪村らしく明るい青春性に富んでいる。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
行く春や逡巡として遅桜「逡巡」という漢語を奇警に使って、しかもよく効果を納めている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
――其の病気のために、衣絵さんが、若手、売出しの洋画家であつた、婿君と一|所に、鎌倉へ出養生をして居たのは……あとで思へば、それも寂しい……行く春の頃から知つて居た。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
狭苦しい銀子の家も、二階の見晴らしがよくなり、雨のふる春の日などは緑の髪に似た柳が煙り、残りの浅黄桜が、行く春の哀愁を唆るのであった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
小羊の頸ふる鈴の優し音に似しともききし野行く春風。
萩原朔太郎 短歌 青空文庫
」 と行く春や、主税はそれさえ心細そうに見送って、先生の目から面を背ける。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
咲きてとく散るは憂けれど行く春は花の都を立ちかへり見よまた御運の開けることがきっとございましょう。
須磨 源氏物語 青空文庫
作例 · 標準
行く春を惜しむかのように、桜の花びらが舞い散る。
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行く春の寂しさを歌った俳句は、日本文学に数多く存在する。
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行く春を感じさせる、うららかな日差しの中で昼寝をした。
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