穴あき銭
あなあきせん
名詞
標準
perforated coin
文例 · 用例
中には、青く錆びた穴あき銭を惜しそうにくれる人もあった。
— 新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青空文庫
反歌しゆうしゆうと花火ふき出る竹の筒|幼らすでに勢ひそめにし青銭青銭は穴あき銭よ、字のおもて寛永通宝、裏に波文久永宝、よく数へよく刺し貫くと、手もすまにそろへて締むと、幼な児や息づかし我、青太藺綯ひし小縄の、撚りつよきその緒くくりて、夜々をなげきし。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
反歌青銭の穴あき銭をかなしよと父のみ前に貫きて数へつ魚市魚市は師走の市、歳のすゑ、大つごもり前の三日、雪よ霰ふる中を、塩鰤や、我が家の市、競り市や、魚市場、戦や、船に馬に大八車、わさりこ、えいやえいや、かららよ、えいやえいや、人だかりわらわら、はいよ、天秤、担棒、走る走る、えや肩掻きわけて。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
『朱子語類』では、「貫は穴あき銭の貫で、一は縄索である」と語っている。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
ね、ほら、まだ小粒銀が六つ七つと、穴あき銭が二、三枚ありますよ。
— 卒塔婆を祭った米びつ 『右門捕物帖』 青空文庫
そこで米友は緡を取って、穴あき銭をそれに差込んでいると、暫くあってお雪ちゃんがその手を抑えるようにして、「今晩はもうこれだけにしましょうよ、なんだか怖いから、お銭の音をさせないで頂戴な」 お雪ちゃんから哀求的に言われたので、米友も、強いてとは進みきれない心持になりました。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
胴元の男が、幾枚かの穴あき銭を両の掌に入れ、振り音を聞かせて、ばっと、場に投げる。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日穴あき銭について考えている。
穴あき銭という言葉は日本語で重要だ。
彼は穴あき銭の意味を理解している。
この文には穴あき銭が含まれている。