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翠巒

すいらん
名詞
1
標準
文例 · 用例
寺の前がすぐ大堰川の流で「梵鐘は清波を潜って翠巒に響く」という涼しい詩偈そのままの境域であります。
岡本かの子 鯉魚 青空文庫
六 復び艇へ戻つて寺ヶ崎の端を廻り、上野島かけて大日崎の方を走ると、艇の位置が變るにつけて四圍の山々も動き、今までは見えなかつた山が姿をあらはしたり、今まで見えた山が隱れて行つたり、青山翠巒應接にいとまがない。
幸田露伴 華嚴瀧 青空文庫
太田は柿色の囚衣を青い囚衣に着替へると、小さな連絡船に乘つて、翠巒のおのづから溶けて流れ出たかと思はれる樣な夏の朝の瀬戸内海を渡り、それから汽車で半日も搖られて東海道を走つた。
島木健作 青空文庫
太田は柿色の囚衣を青い囚衣に着替えると、小さな連絡船に乗って、翠巒のおのずから溶けて流れ出たかと思われるような夏の朝の瀬戸内海を渡り、それから汽車で半日も揺られて東海道を走った。
島木健作 青空文庫
中仙道は鵜沿駅を麓とした翠巒の層に続いて西へと連るのは多度の山脈である。
北原白秋 白帝城 青空文庫
それから千尺の翠巒と断崖は浣華渓となるのである。
北原白秋 日本ライン 青空文庫
しかも明るく曠くうち展けた上流の空の、連蜂と翠巒、濛々たる田園の黄緑、人家、煙。
北原白秋 日本ライン 青空文庫
中仙道は鵜沼駅を麓とした翠巒の層に続いて西へと連るのは多度の山脈である。
北原白秋 木曾川 青空文庫