夕光
ゆうひかり
名詞
標準
文例 · 用例
かくてまた憂いかな春の夕光。
— 萩原朔太郎 『短歌』 青空文庫
朝光よ雲居立ち立ち、夕光よ潮満ち満つ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
朱砂にして雨ふりながす朝の道山片附けば北の関見ゆふかみどり櫨の木かげに佇つ見れば童女は愛し母によく似て玉名郡関の山家は築畦の石塊黒く夏まけにけり朱砂ながらさびし山家の壁のいろ薄日蒸したり母の関町北九州雑唱宰府道筑紫の、櫨の木原、木原には夕光満ち、夕光に鷽鳥啼けり。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
ところが、其日も晝さがりになり、段々|夕光の、催して來る時刻が來た。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
ところが、其日も昼さがりになり、段々|夕光の、催して来る時刻が来た。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
暮は遠やま西の山「浮世もやすめ」夕光りくれなゐ染めて沈むなりかくや命の消えんときかくやむくろを拔け出て魂の他界に去らんとき。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
七 夕光りが明神樣の森にすつかり落ちてしまつた頃、下つ引の鑄掛勝が歸つて來ました。
— 捕物仁義 『錢形平次捕物控』 青空文庫
七 夕光りが明神様の森にすっかり落ちてしまった頃、下っ引の鋳掛勝が帰って来ました。
— 捕物仁義 『銭形平次捕物控』 青空文庫