阿羅
あら
名詞
標準
文例 · 用例
其の中から一體私に分けられた阿羅漢の像がある。
— 泉鏡太郎 『松の葉』 青空文庫
磯端で、日くれ方、ちょっと釣をすると、はちめ(甘鯛の子)、阿羅魚、鰈が見る見るうちに、……などは羨しい。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
第二 如是体粋の羯羅藍と実の阿羅藍 見て面白き世の中に聞て悲しき人の上あり。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
爾の求むるところは、阿羅漢も辟支仏もいまだ求むる能わず、また求めんともせざるところじゃ。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
省みて、供養をうける資格がない(応供に値するものは阿羅漢以上である)、拒まれるのが当然である、これだけの諦観を持して行乞すれば、行乞が修行となる、忍辱は仏弟子たるものゝ守らなければならない道である、踏みつけられて土は固まるのだ、うたれたゝかれて人間はできあがる。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
それは、ヒマラヤを越え北へゆくこと数千里、そこに氷に鎖される香酔なる群峰があり、その主峰をよんで阿羅迦槃陀といい、すなわちそれは、高原中の大都なる意でござりまする。
— 天母峰 『人外魔境』 青空文庫
活きた阿羅漢ですな。
— 森鴎外 『寒山拾得』 青空文庫
例せば阿那律すでに阿羅漢となって、顔容美しきを見て女と思い、犯さんとしてその男たるを知り、自らその身を見れば女となりおり、愧じて深山に隠れ数年帰らず。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫